京都府庁(京都市上京区)

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 京都府は、2017年度の障害者虐待状況を発表した。虐待の通報件数は施設内虐待の通報が増え、家庭内虐待の通報と合わせて計122件に上った。このうち、虐待と認定したのは計47件だった。虐待防止の意識が高まり、通報数は年々増加傾向にある。

 施設内の虐待では、施設の職員や利用者の家族などからの通報が61件(前年度41件)で過去最多となった。虐待認定は7件。虐待種別(重複を含む)は、長岡京市の入所施設で職員に強く押された利用者がドアに当たってけがをしたケースなど「身体的」が4件、暴言など「心理的」が2件だった。このほか、兵庫県三田市の入所施設で府内在住者が受けた盗撮被害の「性的」と、宮津市のグループホームで利用者の口座の管理が不適切だった事案の「経済的」がそれぞれ1件あった。

 家庭内の虐待では、親族などからの通報が61件(前年度53件)で、虐待認定は40件。内訳は「身体的」24件、「心理的」19件、「放棄・放任」14件、「経済的」12件、「性的」1件だった。

 いずれも府や市町村が指導などを行った。大けがを負うといった重度の虐待はなかったが、府障害者支援課は「周囲の職員らが黙認してしまえば、エスカレートする可能性もある。未然防止のためにも疑いがあれば通報してほしい」としている。