大津市役所前に設けられた献血会場。コロナ禍以降、会場受け入れを拒否する企業も多い(大津市御陵町)

大津市役所前に設けられた献血会場。コロナ禍以降、会場受け入れを拒否する企業も多い(大津市御陵町)

 5月の滋賀県内の献血協力者(400ミリリットル)が3636人と過去最多となったことが、県赤十字血液センター(草津市)のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請中だったが、電話やチラシで積極的に献血を呼び掛けたのが奏功した。ただ、今後減少する可能性もあるといい、センターは引き続きPRに力を入れる。

 センターによると、5月の献血協力者はこれまで最多だった3月を約100人上回り、前年同期より300人以上増えた。
 コロナ禍で都市部を中心に献血が減る中、県内でも4月は約3100人に減った。外部からの立ち入りや密集状態を避けるため、多くの企業に献血会場の受け入れを断られ、協力者確保が急務だった。
 このため4月中旬以降、職員が総力を挙げて過去の協力者5千人に電話を掛け、商業施設で週末に設けられる献血会場をアピール。センター近隣の民家2千戸に案内チラシも配った。これらの結果、5月の実績は1979年の設立以来最高となった。輸血用血液不足を伝える報道が相次いだことや、外出自粛で遠出が難しく近くの商業施設を訪れる県民が多かったことも増加要因とセンターはみている。
 ただ、一度献血すると2~3カ月間はできないため6、7月の協力者が減る懸念があるという。また、依然として献血会場受け入れを中止する企業も多く、最近は行政機関を会場とすることが増えている。
 川﨑秀二献血推進課長は「コロナ禍で延期していた手術も再開されて輸血の需要が増えている。命を救うため献血への協力をお願いしたい」と呼び掛けている。