八坂神社と神泉苑が協力して営んだ祇園御霊会(京都市中京区・神泉苑)

八坂神社と神泉苑が協力して営んだ祇園御霊会(京都市中京区・神泉苑)

 新型コロナウイルス感染の早期収束を祈る「祇園御霊会」が14日、京都市中京区の真言宗寺院・神泉苑で行われた。東山区の八坂神社との協力で実現した神仏習合の御霊会で、明治政府による神仏分離令以降初めて、宗教を超えた祈りがささげられた。

 八坂神社が4月から月1度続けてきた特別神事の3回目。今回で最後といい、貞観11(869)年6月14日に神泉苑で祇園御霊会が始まったとされるのにちなみ、この日に行った。

 境内の善女龍王(ぜんにょりゅうおう)社の前で八坂神社の祭神を迎える儀式を行った後、神泉苑の鳥越英徳住職が疫病退散を祈る祭文や般若心経を唱えた。続いて八坂神社の森壽雄宮司が祝詞を上げ、巫女(みこ)が神楽を奉納した。最後に全員で境内の恵方社に参拝し、新型コロナウイルス感染の早期収束や人々の暮らしの安寧を願った。

 初の御霊会に臨んだ鳥越住職は「1150年前も多くの人々の願いで疫病が鎮まったと思う。今回も世界中の人たちの苦しみが少しでも早く収まるよう祈りを込めた」と話した。