京都地検

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 京都市左京区の南禅寺で昨年5月、観光客らが目の痛みなどを訴えた異臭騒ぎで、京都地検は22日、業務上過失傷害の疑いで書類送検されていた東京都の動物調査会社「野生動物保護管理事務所」の20代と30代の男性社員2人を不起訴処分(起訴猶予)とした。

 捜査関係者らによると、2人は昨年5月2日午前11時20分ごろ、南禅寺の北東約50メートルの山中で、動物の進入を防ぐ防護柵の下にイノシシが掘った跡があるのを見つけたため、トウガラシに含まれるカプサイシン(辛み成分)入りの野獣撃退用スプレーを噴霧し、同寺境内にいた20~70代の女性4人に軽傷を負わせた疑いが持たれていた。

 南禅寺では当時、観光客や職員ら男女24人が目やのどの痛みを訴え、計12台の消防車両が出動する騒ぎとなった。調査会社は、イノシシなど野生動物の生態調査業務を京都市から委託されていた。