園部城の城下町を復元した模型(京都府南丹市園部町・同市立文化博物館)

園部城の城下町を復元した模型(京都府南丹市園部町・同市立文化博物館)

 「日本最後の城」である京都府南丹市園部町の園部城を中心に広がった城下町を復元した模型を同市が作った。2019年に園部藩立藩400年を迎えたのを機に手掛けた。1000分の1のスケールで、三重櫓(やぐら)や500軒近い町家を再現しており、同町の市立文化博物館で常設展示を始めた。

 明治時代の絵図や江戸時代後期の資料などを用いながら、園部城が近世城郭として完成した1869(明治2)年をイメージして京都市の業者が模型を作り、市が監修した。
 縦1・2メートル、横1・6メートル。現在の園部高の場所にあった藩主の御殿や、近くの小麦山に建てられた三重櫓を再現した。御殿は周辺に広がる武家屋敷や町家よりも大きく、豪壮さが伝わる。外堀や内堀、旧山陰街道、藩士の子弟が教育を受けた藩校、周辺の寺なども配置した。約500軒あった町家も、ほぼ同様の数で復元した。
 市教育委員会社会教育課の辻健二郎課長補佐は「当時の城下町を視覚的に理解できると思う。子どもたちに説明する際も目を引きやすい」と期待し、「しゃがんで下の方から見るなどして、さまざまな角度から城下町の雰囲気を味わってほしい」とアピールする。