「大河ドラマ館」が開設される建設中の京都スタジアム(亀岡市追分町)

「大河ドラマ館」が開設される建設中の京都スタジアム(亀岡市追分町)

 京都府亀岡市や地元経済団体などの実行委員会は、2020年放映のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の主人公、明智光秀を紹介する「大河ドラマ館」を同年1月から1年間、JR亀岡駅北側に府が建設する京都スタジアム(仮称)内に開設することを正式決定した。駅前の好立地を生かし、50万人の集客を見込む。

 ドラマ館は、登場人物ゆかりの自治体が設置する期間限定のPR施設。亀岡では実行委が、スタジアム内の商業エリア約千平方メートル(展示スペースは500平方メートル)を借りて運営する。光秀の足跡紹介のほか、撮影に使われた衣装や小道具、セットなどを展示する。

 入場料は大人600円、小中学生300円で、計2億円の収入を見込む。NHK関連会社などに支払う整備・運営費は約2億8千万円で、不足分は市で補てんする。

 当初はガレリアかめおか(余部町)に設置予定だったが、昨年末、府から「スタジアムの良いアピールになる」と要請があり、実行委で再検討。スタジアムはトロッコ列車や保津川下りに移動しやすく、旧亀山城下町の周遊にも便利で経済効果が大きいと判断した。

 ただ課題もある。サッカーの試合日と重なれば、駅前や周辺道路の混雑が懸念される。市は周辺に臨時駐車場を設ける方針だが、受け入れ態勢づくりはこれからだ。

 また、ガレリアでは不要な施設使用料が必要になり、市の赤字補てん額が膨らむ恐れもある。市は府に無料とするよう求めているが、商業エリアの約半分を占有するため府が応じるかは不透明だ。