京都大学

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 京都大の次期総長の選考に向け京都大職員組合や教員有志らが16日、候補者に対する公開質問状をそれぞれ発表した。京大の存在意義や政府の大学政策、吉田寮問題などさまざまなテーマを巡る各候補者の考えを引き出す。同組合委員長の駒込武・教育学研究科教授は「直面する課題を共有して学内での議論を喚起したい」と語った。

 山極寿一総長の任期は9月までで次期総長は7月下旬以降に決定する。7月3日に第1次候補者が選ばれ、その後に学内の意向調査が実施されるのに向け、質問状を作成した。

 同組合は6問を提出。京大の存在意義と進むべき方向や教員の年俸制度導入などについて見解を尋ねる。教員有志でつくる「自由の学風にふさわしい京大総長を求める会」も6問で、京大が学生寮「吉田寮」旧棟などからの立ち退きを求めている訴訟や、キャンパス周辺で禁じられた立て看板問題について聞く。

 各質問状は第1次候補者が明らかになった段階でそれぞれの候補者に送付し、回答を求める予定。

 求める会発起人の一人である藤原辰史・人文科学研究所准教授は「山極総長の時代に対話や自由の環境が失われた」と指摘。総長だけの問題ではないとしつつ「次期総長には対話と自由を重んじてほしい」と訴えた。