乙訓2市1町の高齢者インフルエンザ予防接種率

乙訓2市1町の高齢者インフルエンザ予防接種率

 公費助成がある65歳以上の高齢者のインフルエンザ予防接種の接種率が、京都府乙訓地域では近年5割弱で推移している。2市1町とも自己負担額は1500円で、近隣の京都市の2千円よりも低額に抑えられており、専門家は積極的な接種を呼び掛けている。

 日本における高齢者のインフルエンザの予防接種は、発症率を55%、死亡率を82%それぞれ抑えるとされる。2001年以降、65歳以上を対象に全国で公費助成の制度が設けられたが、ジフテリアや結核など集団的な予防を目的にした予防接種と異なり、対象者への努力義務が課せられていない。このため、各自治体もあくまで本人の希望に委ねているのが実情だ。

 2市1町は毎冬、11月1日から翌年1月末までを実施期間として、65歳以上は1500円(収入による免除あり)で予防接種が受けられるようにしている。一般の人が受けると3千~4千円の自己負担が必要だが、その差額を各自治体が補助している。

 17年度の接種率は、向日市で46・1%、長岡京市で48・0%、大山崎町で44・6%で、年度ごとに多少の差はあるが、ほぼ同じ水準で推移している。向日市健康推進課は「インフルエンザの予防接種は、(発熱などの)副反応もあり、行政として積極的には推奨していない。ただ、その中で、高齢者の半数近い人が接種しており、予防効果は大きいと推測される」としている。

 内科医でもある時田和彦・乙訓保健所長は「コストの問題などもあって、接種率を100%にするのは難しい面もある」とした上で、「医療従事者はかなり高い割合でインフルエンザの予防接種を受けている。他人への感染を防ぎ、自らの命を守るためにも、できる限りの接種が望ましい」と話している。