バトンをつなぐ山中選手(左)と壹岐選手=草津市野路東1丁目、立命館大びわこ・くさつキャンパス

バトンをつなぐ山中選手(左)と壹岐選手=草津市野路東1丁目、立命館大びわこ・くさつキャンパス

国体で滋賀を23年ぶりの入賞に導いた壹岐選手(左)と山中選手=草津市野路東1丁目、立命館大びわこ・くさつキャンパス

国体で滋賀を23年ぶりの入賞に導いた壹岐選手(左)と山中選手=草津市野路東1丁目、立命館大びわこ・くさつキャンパス

 昨秋開かれた福井国体の陸上成年少年女子共通400メートルリレーで、滋賀が23年ぶりに7位入賞を果たし、県の新記録も樹立した。躍進を支えたのは、ともに大津市出身で立命館大の4年山中日菜美選手(22)と3年壹岐いちこ選手(21)。2人のスプリンターはさらなる成長を目指し、2019年のスタートを切った。

 滋賀は、3走に日本学生陸上対校選手権で女子100メートル5位だった壹岐選手、4走に同2位の山中選手という実力のある大学生を並べ、後半に勝負をかける戦術で臨んだ。

 予選、準決勝を1位通過して迎えた決勝。1走に池松杏香選手(石部高)、2走に下村日向子選手(近江兄弟社高)の高校生2人を起用した滋賀は、前半を主力選手で固めたライバルを追う展開に。立命大コンビが必死に追い上げたが、メダルに0秒46届かなかった。それでも準決勝で塗り替えた県記録を上回る45秒80をマークし、意地を見せた。

 壹岐選手は「目標に向かってすべきことを高校生も理解し、まとまることができた」と分析。山中選手も「滋賀代表としていろんな人の気持ちを背負って走った。一人一人が自分の走りに徹し、力を出し切れた」と喜ぶ。

 湖国の陸上短距離界は、彦根市出身で日本記録保持者の桐生祥秀選手の活躍もあって男子に注目が集まりがちだが、女子も有望な選手が少なくない。今回出場していない高校生世代も含め若手の台頭に2人も刺激を受けているという。

 山中選手は今春から社会人チームに所属する。「日本のトップ選手相手でも自分の力を出せるよう、一日一日を大切にしたい」と新天地での成長を誓う。壹岐選手は今年、隔年開催される学生の世界大会「ユニバーシアード」で、2大会連続の日本代表入りを目指す。個々のレベルアップはリレーの底上げにも欠かせない。

 国体での成績は地元開催だった1981年の5位が過去最高だ。2人は「入賞に満足せず、継続して決勝に残れるようになって、もっと上を目指したい」と口をそろえる。