寺前巌氏

寺前巌氏

中選挙区時代の衆院選で当選を決めた寺前さん(1990年2月)

中選挙区時代の衆院選で当選を決めた寺前さん(1990年2月)

 共産党衆院議員を9期28年務め「京都の共産」の顔として知られた寺前巌(てらまえ・いわお)氏が6日午前7時16分、京都市内の自宅で死去した。衆院が16日、発表した。94歳。北海道夕張市出身。葬儀・告別式は近親者のみで終えた。
 京都青年師範学校(現・京都教育大)を卒業後、京都市立中の教諭を経て1959年に京都府議に初当選、2期務めた。党府委員会副委員長だった69年、中選挙区の衆院旧京都二区(定数5)で初当選し国政に転じた。
 中選挙区時代8回の当選のうち、5回はトップ当選だった。小選挙区制になって初めて実施された96年衆院選京都3区でも、自民党候補に競り勝った。小選挙区で勝利した共産候補は全国で高知1区の故山原健二郎氏と2人だけだった。
 衆院議員在職中は党書記局次長や党国会対策委員長などの主要ポストを歴任。飾らない人柄は保守層にも人気で、関西弁で語りかける独特の「寺前節」が幅広い支持を集めた。