ほぼ完成した桂川舟運歴史体験・展示施設(京都府亀岡市千代川町)

ほぼ完成した桂川舟運歴史体験・展示施設(京都府亀岡市千代川町)

 京都府が京都府亀岡市千代川町のJR千代川駅近くの桂川堤防に整備していた桂川舟運歴史体験・展示施設と船着き場がほぼ完成した。開会中の府議会6月定例会で施設貸し付けのための議案が可決されれば、亀岡市が無償で借り、川の魅力を体感できる「川の駅」として、ボートやカヌーのほか魚取りやビアガーデンなど、幅広い活用方法の検討を始める。

 17日の市議会一般質問で、桂川孝裕市長が方針を示した。
 施設は月読橋下流約170メートルの右岸にあり、府がサンガスタジアム京セラ(追分町)を核とする周遊観光の拠点として1億2千万円で整備した。木造平屋建て延べ床約300平方メートルで、江戸時代初めに角倉了以が開削した水運の歴史などの展示室のほか、水辺の遊びに対応するため、更衣室やシャワー室も設置。目の前の河原には、長さ約30メートルの船着き場も整備した。
 当初、府は下流約5・5キロにあるスタジアム横の保津川下り乗船場と結ぶ航路整備を目指していたが、桂川市長は「ルート上に浅瀬が5カ所あり、航路開削の必要がある」と指摘。川下りの船以外にも、さまざまな遊びのメニューをそろえ、子どもや家族連れを呼び込む狙いだ。
 また、「安定的な収入が見込めるアクティビティの開発には綿密なマーケティングが必要」と説明。2021年度までは民間や地域住民から提案を募るなど試験的に事業を行った上で、早ければ22年度から指定管理者に運営を任せて本格開業する意向を示した。
 市議からは、施設へのアクセス道路整備をはじめ、船着き場や河原への通路のバリアフリー化など、周辺整備を求める意見が相次いだ。