竜巻とみられる突風で民家の屋根が飛ばされ、走行中の軽自動車を直撃した(2018年6月29日、滋賀県米原市朝日)

竜巻とみられる突風で民家の屋根が飛ばされ、走行中の軽自動車を直撃した(2018年6月29日、滋賀県米原市朝日)

 2018年6月29日午後1時40分ごろ、滋賀県米原市で竜巻が発生し、多数の家屋の屋根が飛んだり、窓ガラスが割れたりした。割れたガラスが当たるなどして8人が軽傷を負った。近畿地方で過去最強クラスの竜巻で、被害家屋は140棟にのぼり、南北3.7キロにわたって「暴風」の爪痕が残った。

 竜巻に巻き込まれたエリアでは、住宅や車が壊れたり、電柱や樹木が倒れたりする被害が出た。住宅内で遭遇した女性は、「地震かと思った。雨が降ってきたと思ったら、バリバリという音がして家が揺れ、窓ガラスが割れた。あっという間やった」と恐怖を語り、公園で巻き込まれた男性は「体が持ち上げられそうだった。よく命があったと思う」と顔を引きつらせた。

 竜巻には、強さの尺度「日本版改良藤田(JEF)スケール」がある。この竜巻は、JEF2と推定され、最大瞬間風速は65メートルに達していたとみられる。これは、大型車が横転したりコンクリート電柱が倒れたりする強さ。京滋各地の観測史上最大の瞬間風速は、京都市42.1メートル、彦根市42.5メートル、舞鶴市51.9メートルで、台風よりも激しい風だった。しかし、それでもJEFスケールでは、6段階中で強いほうから4番目といい、竜巻の猛威がうかがえる。

 日本では、JEF4以上の竜巻は過去に確認されていないが、JEF3は十数年に1度程度、JEF2は数年に1度程度、全国のどこかで発生している。