京都府警本部

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 現職警察官による捜査対象者への情報漏えいは、汚職事件に発展した。京都府警で重大な不祥事が後を絶たない。強制わいせつ致傷、盗撮、詐欺、大麻所持、そして今回の収賄-。昨秋以降の1年間で、府警が逮捕した“身内”の警察官は今回で5人目。府警職員からは「不祥事のオンパレード。どうすれば防げるのか」と悲鳴が上がる。
 収賄容疑で再逮捕された池田大助容疑者は7月、厳重に秘匿されるはずの逮捕予定日を捜査対象の容疑者に伝えていた。警察の職務そのものへの信頼を揺るがす悪質な行為だ。捜査関係者は「とんでもない話。警察の管理する情報が容疑者側に筒抜けだと思われてしまう」と憤慨。「捜査協力者から情報を得られにくくなる」と今後の捜査への影響を心配する。
 府警では昨年10月以降、現職警察官が強制わいせつ致傷や盗撮などの疑いで逮捕される重大な不祥事が相次ぐ。今年6月には、京都市内の交番に勤務していた男性巡査長が高齢男性から現金約1100万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された。
 この事件では、金融機関から警察に寄せられる特殊詐欺予防情報が悪用されていたことが判明し、植田秀人本部長が記者会見で謝罪する事態に追い込まれた。各警察署には府民から批判の電話も相次いでおり、捜査関係者は「現場の職員は不祥事への対応で疲弊している。組織の立て直しが急務だ」と話した。