東山署(京都市東山区)

東山署(京都市東山区)

 京都府警の警察官が強盗事件の容疑者に逮捕予定日を漏らしたとされる事件で、情報を教えた見返りに現金を受け取ったとして、府警捜査2課は5日、収賄の疑いで、東山署刑事課巡査長の池田大助被告(40)=地方公務員法違反の罪で起訴=を再逮捕した。また贈賄の疑いで会社役員の男(49)=同=を再逮捕した。

 府警は2人の認否を明らかにしていない。捜査関係者によると、池田容疑者はこれまでの調べに「情報を漏えいする見返りに200万円を受け取った」と供述しているという。

 池田容疑者の再逮捕容疑は今年3~4月、会社役員から自身が捜査対象となっていた強盗事件に関する捜査情報などを漏えいするよう頼まれ、その見返りとして、京都市内を走行中の乗用車内で2回にわたり、同容疑者から現金計200万円を受け取った疑い。

 府警によると、強盗事件は3月12日に京都市東山区の飲食店で発生。暴力団事件を担当する組対2課と東山署が7月10日に会社役員を逮捕する予定だったが、会社役員は直前に行方をくらませ、1週間後に弁護士とともに同署に出頭して逮捕された。

 府警の説明では、池田容疑者は強盗事件の翌日、会社役員から捜査情報の漏えいを依頼されたとみられる。また7月10日未明から早朝にかけて、無料通信アプリのLINE(ライン)を使い、会社役員との間で計10回、通話やメッセージをやりとりした履歴があった。池田容疑者はこの際、職務中に知り得た逮捕予定日を漏らしたとみられる。

 会社役員は、東山区の祇園地域でキャバクラなどを経営する会社の実質経営者。別件の傷害容疑で東山署に逮捕された昨年11月、捜査を担当した池田容疑者と知り合ったという。

 府警監察官室の姫野敦秀首席監察官は「不祥事防止に取り組んでいる中、このような犯罪を警察官が行ったことは誠に遺憾。捜査結果を踏まえて厳正に処分していく」とコメントした。