ろうけつ染めののりをジーンズに塗る参加者ら(京都市右京区、アート・ユニ)

ろうけつ染めののりをジーンズに塗る参加者ら(京都市右京区、アート・ユニ)

 国内外のファッションブランドの染色を手掛ける京手描友禅の職人が、ろうけつ染めを教えるイベントが18日、京都市右京区の染色工場アート・ユニであった。参加者は手持ちのジーンズにのりを塗り、職人技への理解を深めた。

 京友禅を生かしたベンチャーを起業した中須俊治さん(29)=大阪府堺市=が、同工場の西田清社長(73)の技術にほれ込んで企画した。西田社長の仕事がコロナ禍で激減したため、中須さんが「暇を持て余した京職人の、ジーパンをカッコよくする遊び。」と題して参加者を募った。

 この日は、京都や滋賀の会社員や弁護士ら11人が参加。手捺染(てなっせん)の台にジーンズを置き、黒いのりを全面に塗った。この後、西田社長がのりの割れ目から生地を濃紺や黒に染め、約1週間かけ、世界で一つだけのジーンズを作り上げる。有名ブランドのコレクションでも採用されたデザインという。参加した宇治市の能楽師大江広祐さん(37)は「価値のあるものは情熱がこもっていると分かった」と話していた。