発射当時の上空のモニター画像の説明を受ける福井市長(右端)=高島市役所

発射当時の上空のモニター画像の説明を受ける福井市長(右端)=高島市役所

 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で試験発射された照明弾が演習場外に落下した問題で、防衛省近畿中部防衛局の島眞哉局長ら幹部6人が5日、高島市役所を訪れ福井正明市長に調査結果を報告した。場外落下の原因について、風に流されたとの見方を示した。
 島局長は、射撃の角度と方向は適正範囲だったと説明。「今回は照明弾の性能を確認するため、通常訓練より高い高度でパラシュートが開く設定で射撃した」「当該弾は演習場南側で当時発生していた山谷風(山の斜面に沿って吹く風)の影響で巻き上げられ、流された可能性は否定できない」とした。
 また、再発防止策が確立されるまで、引き続き照明弾の使用を見合わせる一方、照明弾以外の実弾射撃訓練は再開する考えを示した。
 福井市長は「技術的に解決できるまでは、照明弾射撃を無期限に中止してほしい」と要請した。島局長らは市議会や地元自治会にも調査結果を説明した。
 同問題は9月18日午後6時ごろ発生。民間企業が開発した照明弾16発を同演習場で試験発射した際、1発が目標をそれて落下。空中で分離した照明筒とパラシュートが、目標から2・3キロ南東に離れた演習場外の畑で見つかった。