ごみ出しを軽んずるなかれ。収集の曜日を間違えたり、時刻が過ぎたりすると、家がごみ屋敷になりかねない。ぎゅうぎゅう詰めの指定袋を持って、収集車を追い掛けた人も多かろう▼12日付の本紙「読者の声」欄に、京都市中京区の女性から昨年末の特別収集を知らせるちらしが届かなかった、との投書があった。区内の一部のことかと思っていたら、18日付に別の区の人からも▼当日、収集に気付いた高齢の母親が慌ててごみを運ぼうとして、転びそうになったそうだ。毎週の決まりごとは滞りなく実行し、変更があれば周知徹底を図らないといけない▼毎月のことも同様である。厚生労働省は、毎月勤労統計の不正調査問題で報告書を公表、関係する幹部らを処分した。本来、全数を対象とすべき東京都内の大規模事業所で、抽出調査を行った。統計法に違反する▼報告書は「不正が漫然と踏襲されていた」としたが、釈然としない。抽出を容認するマニュアルの文言は後に削除された。変更が周知されず、隠蔽(いんぺい)ではないのか▼厚労省では不適切な調査が続いている。地味な統計は予算削減の対象となり、仕事の中身が劣化しているようだ。不確かなデータに基づく雇用保険の過少支給などあってはならない。この際、不正というごみをきちんと出さないと。