<高次脳機能障害>厚生労働省の2016年調査で、高次脳機能障害と診断された人は推計32万7千人に上り、そのうち66・4%が障害者手帳を持っている。医療の進歩による救命率向上に伴い、高次脳機能障害の人が増えているとの見方もある。

 京都市によると、主な原因は、脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管障害、交通事故や転落による脳外傷、低酸素脳症や脳腫瘍など。

 新しいことを覚えられなかったり、物の置き場所を忘れたりする記憶障害▽集中力に欠けたり、二つのことを同時に行うと混乱したりする注意障害▽指示がないと行動できない遂行機能障害▽怒りっぽくなり、意欲が失われる社会的行動障害―などが症状として表れる。これらの症状が重なることもあるという。

 市は15年に支援拠点「市高次脳機能障害者支援センター」(中京区)を開設し、患者への支援を強化している。医師や保健師、看護師、作業療法士らを配置して悩みの相談に応じ、福祉サービスの情報提供や橋渡し、就労支援を行っている。同障害の確定診断も実施している。同センター075(823)1658。

 京都府も、専用電話075(221)2611を設けているほか、府立医科大(京都市上京区)と府中丹東保健所(舞鶴市)に支援窓口を置いている。府内には患者・家族会もあり、府のホームページで紹介している。