自転車の施錠を呼び掛けるカードを結ぶボランティア(滋賀県彦根市竹ケ鼻町、ビバシティ彦根)

自転車の施錠を呼び掛けるカードを結ぶボランティア(滋賀県彦根市竹ケ鼻町、ビバシティ彦根)

 滋賀県警は、中高生や大学生の防犯ボランティア加入促進に力を入れている。若者に犯罪抑止に関心を持ってもらうだけでなく、将来的には地元で子どもの見守りやパトロールなどの担い手に育てたい狙いがある。

 昨年12月20日、彦根工業高や県立大などに通う9人が、ビバシティ彦根(同市竹ケ鼻町)で、自転車や乗用車の盗難防止を呼び掛け、駐輪場で施錠の有無を点検した。同高1年の男子生徒(16)は「自分の活動で犯罪が減ればうれしいし、勉強にもなる」とやりがいを語る。

 生徒や学生の防犯ボランティア団体は、2007年に伊香高(長浜市)でサークルが設立されて以降、年々増え、17年末現在で21団体に539人が参加する。

 活動を通じ、警察官が参加者に最近の犯罪傾向や被害防止の方法を教える。県警は「学んだことを友人に伝えてもらうことで、若年層にも防犯に関心を持ってもらえる」とする。

 県警は将来的に高齢化が進む地元の自主防犯団体などへの加入を期待する。警察庁の調べでは、全国の6割以上の団体で平均年齢が60代以上という。

 参加者減や後継者不在に悩む団体も多い。大津市真野北学区で下校時の見守りを行う「スクールあんしん隊」では、06年の設立時に約30人いたメンバーが約20人に減った。隊長の河原恭一さん(81)は「60代でも若いくらいで、担い手をどう集めるかが最大の課題」と語る。県警は「若いうちに一度経験してもらい、参加へのハードルを下げたい」としている。