40回を機に幕を閉じる京都名流いけばな展で生け込みをする出展者(京都市下京区・JR京都駅新幹線コンコース)

40回を機に幕を閉じる京都名流いけばな展で生け込みをする出展者(京都市下京区・JR京都駅新幹線コンコース)

 冬の京都を訪れる観光客を花で迎える「京都名流いけばな展」(同展運営委員会など主催)がこのほど、京都市下京区のJR京都駅新幹線コンコース(改札内)で始まった。40回の歴史を重ねてきたが、周辺環境の変化に対応し、今年で幕を閉じる。

 同展は、底冷えの京都を訪れる人たちに、一足早く春の息吹を感じてもらおうと、1980年に始まった。西陣織会館(上京区)などを会場にしたこともあったが、京都の玄関口に癒やしの場をと、新幹線コンコースを彩るようになった。近年は16流派が3流派ずつ交代で6週間にわたって出展している。

 しかしこの間、新幹線の利用客が大幅に増加。広々としていたコンコースには商業スペースも増えるなど環境が大きく変わり、安全確保やセキュリティー上の問題から、40回の節目を機に終了することになった。

 開催初日の前日である21日には、未生流と未生流中山文甫会、いけばな京花傳の3流派が3点ずつ、計9点の作品を生け込んだ。青々としたオモトや若松が正月の風情を残す一方、つぼみをつけたケイオウザクラや鮮やかなガーベラなどが、春の兆しを伝えている。真っすぐに若枝を伸ばした白梅の老木を生けた未生流の北尾登志甫京都支部長は「初めて生けた25年ほど前は、殺風景な空間だった。最後なので(りんとした)生花(せいか)で迎えたいと思った」と話していた。

 各流派とも火~日曜に展示、金曜に生け替える。駅コンコースへの入場料(120円)が必要。