7日のボート転覆事故で、乗船者2人を湖上で救助し、感謝状を受け取る石塚さん(大津市真野2丁目・大津北署)

7日のボート転覆事故で、乗船者2人を湖上で救助し、感謝状を受け取る石塚さん(大津市真野2丁目・大津北署)

 大津市北小松沖の琵琶湖で7日にプレジャーボートが転覆し大阪市の男女13人全員が救助され事故で、湖に投げ出された2人を救助した「レークウエスト観光」(大津市)の石塚俊次さん(66)=滋賀県野洲市高木=が19日、大津北署から感謝状を受けた。1人が救命胴衣を着けていなかったと証言し、「琵琶湖を甘くみず、風や水深に十分注意して」とレジャー客らに求めた。

 石塚さんは県公安委員会が委嘱する水上安全指導員。7日午後2時ごろ、同署から救助要請を受け、高速船で捜索を開始した。同3時半ごろ、転覆して1メートルほど湖上に出た船首を発見。「男性2人がボートに捕まり、1人は救命胴衣を着けずに水上スキー用の(ウエット)スーツだった」と振り返った。
 「泳げるか」「無理です」「けがはない」。浮き輪などを投げ、自身の船に引き揚げた。ぐったりした2人からは「命拾いした」と、感謝の言葉を受けたという。
 石塚さんによると、当時は風速3メートルほどだったが、午前中は高島市今津でやや強い風が吹いた。琵琶湖では「うねり」と呼ばれ、強風後に水面に残る波のような現象によって、船がバランスを崩す危険があるという。「出航すべきではなく、マリーナが指導すべきだった」と指摘し、「琵琶湖は急に深くなったり、山が近く突風が吹きやすいので注意してほしい」と強調した。