ガソリン庫の内部(舞鶴市提供)

ガソリン庫の内部(舞鶴市提供)

舞鶴湾に浮かぶ蛇島(舞鶴市提供)

舞鶴湾に浮かぶ蛇島(舞鶴市提供)

日本遺産に追加された蛇島に残るガソリン庫(舞鶴市佐波賀)=舞鶴市提供

日本遺産に追加された蛇島に残るガソリン庫(舞鶴市佐波賀)=舞鶴市提供

 文化庁は19日、旧軍港4市が認定された「日本遺産」の構成文化財に、舞鶴湾の旧海軍施設「蛇島(じゃじま)ガソリン庫」を追加した。大正時代に設置されたトンネル構造の保管庫が残り、京都府舞鶴市は「軍港を支えた技術史を示す貴重な遺産」としている。

 同市は、神奈川県横須賀市、広島県呉市、長崎県佐世保市と共同で申請した旧海軍関連施設などが2016年、歴史的建物などを観光資源に生かす日本遺産に認定された。

 蛇島は南北約260メートル、東西約100メートルでかつて湾内の海上交通の要衝で山城跡も残る。軍港整備に伴い、1922年に島を東西に貫くトンネル構造の四つのガソリン庫ができた。トンネルは高さ3・5メートル、横幅3・6メートル、長さは65~70メートルで側壁はコンクリート造り、上部はアーチ状でレンガ造り。トンネル内に並べたタンクを配管でつないでガソリンを保管し、終戦まで使われていたという。

 船が着岸できるように島の半周は石垣の護岸が整備され、桟橋や荷下ろしに使う重機の基礎とみられる遺構が残る。見学したことのある多々見良三市長は「時が止まったかのような迫力ある数々の遺構と、時空を超えた異空間に感動した。認定を契機に調査研究や活用に向けた環境整備、魅力発信に取り組みたい」とコメントした。

 蛇島は国が所有し、非公開。市は舞鶴工業高等専門学校などと協力して学術調査や島に関する証言の聞き取りを行い、今秋には一般公開する予定。