かめおか霧の芸術祭の中止を求める意見が相次いだ市議会総務文教常任委員会(亀岡市安町・市議会)

かめおか霧の芸術祭の中止を求める意見が相次いだ市議会総務文教常任委員会(亀岡市安町・市議会)

 京都府亀岡市の魅力をアートで発信するイベント「かめおか霧の芸術祭」を新型コロナウイルス禍の中で開催していることについて、19日の市議会総務文教常任委員会で市議から批判が続出した。

 アートを通じて芸術家や市民が交流する通年のイベントで、本年度は6月からオンライン講座やワークショップを開いている。
 この日の委員会では、「保津川市民花火大会」や「ハーフマラソン」など市の恒例行事が軒並み中止となる中、芸術祭の継続を疑問視する声が相次いだ。
 市側は「コロナの影響を受ける芸術家への支援策、経済活性化策だ」と必要性を強調。来年2月に予定するメインイベントについても会場を分散して来場者の「密」を避けると訴えた。だが、市議からは「コロナの厳しい状況で芸術祭に公金を使う意味が分からない」「今年は力をためて考える1年にすべきでは」と中止を求める意見が目立った。
 厳しい指摘の背景には、昨年度3月議会予算特別委員会で桂川孝裕市長が「コロナの影響が出た場合、一番初めに(予算が)削られるだろう」と発言したことがある。以前から事業内容が市民に分かりにくいとの指摘も根強く、市議会はこれ以上経費を増額しないよう付帯決議で求めたほか、総務文教常任委員会としても5月、イベント経費をコロナ対策に充てるよう提言した。
 だが、今議会の一般質問の答弁で桂川市長は「芸術祭は亀岡のリーディング事業。やめたら他の地方都市と変わらない人口減少のまちになる」と覆した。同委員会は24日、市長の考えを直接聞く機会を設け、説明を求める。

■かめおか霧の芸術祭

 芸術振興を目的に、亀岡市や芸術家などでつくる実行委が2018年に立ち上げ、通年で開催しているイベント。本年度は芸術祭の関連経費に1700万円を計上している。19年には、政府が主催する政策コンテストで若手の市職員らが芸術祭について紹介し「地方創生担当大臣賞」を受けた。