新型コロナウイルスの感染拡大で、自転車の利用が全国的に増えているという。京都市内でも宅配中と思われる若者をよく目にするようになった。通勤時の移動手段にしたという人も多いのではないだろうか▼渋滞や満員電車の「3密」を回避できるといった点が注目されているが、違反行為も相次いでいる。先月12日には男性配達員が自動車専用の首都高速道路を自転車で走る姿が目撃された▼赤信号を無視したり、自転車が走れない歩道区間を駆け抜けたりする例は京都でも報告されている。身近で手軽な乗り物だけに、事故のリスクが軽視されているのかもしれない▼30日に施行される改正道交法施行令で、他の車両を妨害する自転車のあおり運転が「危険行為」に追加された。3年以内に2回違反した人には安全講習が義務づけられ、受講しなければ罰金が科される▼自転車で車をあおる行為は想像しにくいかもしれないが、急な進路変更や幅寄せ、不必要なブレーキなどが重大事故につながりかねない危険なあおり運転になる。先を急いでいてつい、では済まされない▼コロナ禍を機に、気分転換や体力維持で自転車利用を始めた人もいる。あおり、あおられながら進むのではなく、風を感じ、街の変化に触れながら、ルールを守ってペダルをこぎたい。