配達のため袋詰めされる週刊誌などの書籍。コロナ禍で受注が減っている(長岡京市神足1丁目・ブックセンター神足)

配達のため袋詰めされる週刊誌などの書籍。コロナ禍で受注が減っている(長岡京市神足1丁目・ブックセンター神足)

 新型コロナウイルスの感染拡大は、飲食店だけでなくさまざまな事業者に影響を及ぼしている。長岡京市内の配達専門の書店は、飲食店や病院が休業やリスク軽減のために発注をストップしたことで売り上げが減っており、「顧客には出歩きにくい高齢者もいる。この状況がいつまで続くのか」と不安を隠せない。

 出版不況やコンビニエンスストア、インターネットでの販売の普及で、「ブックセンター神足」(長岡京市神足1丁目)は、35年間にわたって続けた店舗での販売をやめ、昨年3月から配達専門店に切り替えた。これ以降、定期雑誌を中心に乙訓地域で1カ月約3千件の配達を続けてきた。しかし、新型コロナの影響で売り上げが約2割減ったという。
 同店の朝は早い。店長の山本眞己さん(69)や家族がその日に発売となる週刊誌や月刊誌を午前7時ごろから袋詰めして、同8時半には山本さんがバイクで配達に出掛ける。「発売されたばかりの雑誌を店内に置きたい」という喫茶店などの得意先の思いに応えるためだ。緊急事態宣言の解除により、注文は回復傾向を見せているが、医療機関などは発注の再開を見合わせている場合が多いという。
 府書店営業組合によると、新型コロナの影響は立地や営業形態によって大きく異なるという。山本さんは「まちの書店は、コロナの以前から経営が厳しい。お客さんの要望に応じてきめ細かなサービスが提供できる利点を生かして、何とか営業を続けていきたい」と話している。