糸に絡まった状態で発見されたトラフズク(京都市右京区)=22日、田子さん撮影

糸に絡まった状態で発見されたトラフズク(京都市右京区)=22日、田子さん撮影

 京都府の絶滅危惧種に指定されているフクロウ科のトラフズク1羽が京都市右京区桂川の河川敷で、たこ糸に絡まって力尽きて死んだとみられる状態で見つかった。

 桂川の自然を守る活動に取り組む有志団体「桂川クラブ」会長の田子稔さん(71)=下京区=が、22日昼前に発見した。

 田子さんによると、草木が茂った場所で高さ約4~5メートルの柳に引っかかった糸に体長約40センチのトラフズクがぶら下がっていた。糸は翼に何重にも絡まっており、比較的新しく「最近のものではないか」と話す。

 市内各地の探鳥会で講師を務める日本鳥学会の西台律子さん(70)=左京区=はトラフズクについて「市内での目撃は珍しく、1997年3月に深泥池(北区)周辺の雑木林で生息を確認したのが最後だった」と話す。夜行性のため目撃するのが難しく、昼間は雑木林などでねぐらをつくり数羽から数十羽の集団で生活するという。

 田子さんは現場周辺ではたこ揚げする姿を見かけたことがあるといい、西台さんは「切れたたこ糸を放置しないように心を配ってほしい」と訴える。