窯焚きなど信楽焼の創作風景を活写した自作を見つめる今井さん(滋賀県甲賀市水口町・市役所1階ロビー)

窯焚きなど信楽焼の創作風景を活写した自作を見つめる今井さん(滋賀県甲賀市水口町・市役所1階ロビー)

 滋賀県甲賀市信楽町在住で県写真家協会会員の今井一郎さん(86)の写真展「陶郷信楽 土と炎とそして心と技」が1日、甲賀市役所で始まった。窯焚(た)きの様子や窯内で吹き上がる炎を捉えた迫力ある写真が並んでいる。
 信楽で生まれ育った今井さんは半世紀にわたり窯業を営み、趣味で陶芸の撮影を長年続けてきた。NHKの連続テレビ小説「スカーレット」放送に合わせ、市民に信楽のまちや陶芸に関心を持ってもらおうと、市ロケーション推進室が今井さんの作品協力を受けて企画した。
 1階ロビーには窯焚きの様子を活写したカラー写真など計16点を掲示。職人が登り窯や穴窯で割り木をくべ続けたり、窯出ししたり、大壺(つぼ)をロクロで成形したりする姿を写した作品のほか、店頭にさまざまな陶器が並んだ街中の風景写真もあり、来庁者が興味深そうに見入っていた。
 今井さんは「今では撮影できない写真も多い。緋(ひ)色の炎が美しい窯焚きや信楽の街並みを多くの市民に見てもらえれば」と話す。31日まで。