高齢者保護で表彰を受けた松浦さん(左)ら=田辺署

高齢者保護で表彰を受けた松浦さん(左)ら=田辺署

 線路内に立ち入った高齢者を保護し、適切に警察官に引き継いだとして、京都府警田辺署は22日、京田辺市花住坂の会社員松浦亜希さん(32)ら2人に感謝状を贈り、西村浩二署長が勇気ある行動をたたえた。
 4月3日午後0時半ごろ、松浦さんが娘をベビーカーに乗せ近所を散歩していたところ、女性(69)がJR片町線(学研都市線)の線路内を歩いているところに遭遇した。「おばあちゃん、何してるの」と声をかけると、「どうやってそっち(線路外)に行ったらいいですか」と困り果てた様子だった。
 松浦さんが歩いていた道と線路は高さ1・2メートルのフェンスで区切られており、乗り越えるのは容易ではない。認知症を患い、地域住民に助けてもらっていた祖父を思い出し、「このまま放置しては危ない」とフェンス越しに女性への語り掛けを続け、線路へ戻らないよう体を抱えた。
 そこへ別の女性が通りがかり、2人で15分ほど女性を抱き留めながら説得を続けつつ、田辺署へ通報した。
 女性はかかりつけの病院に行く途中で線路に迷い込んだと見られる。松浦さんは「おばあちゃんがはねられちゃったらどうしよう、と必死だった。つかんでる間に電車も通ったので、そのままだと危なかったかもしれない」と無事を喜んだ。