【資料写真】長浜曳山祭(2019年4月15日、滋賀県長浜市宮前町・長浜八幡宮)

【資料写真】長浜曳山祭(2019年4月15日、滋賀県長浜市宮前町・長浜八幡宮)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている長浜曳山(ひきやま)祭(滋賀県長浜市)を運営する同祭総当番(吉田豊委員長)は22日、新型コロナウイルス感染予防のため、10月に延期していた子ども歌舞伎や曳山巡行を中止すると発表した。中止は、戦後の混乱で営めなかった1949年以来、71年ぶりという。

 新型コロナの影響に伴い、同総当番は4月に、例年4月9~17日に行っている同祭を、今年は10月9~17日に延期するとしていた。
 この日の会見で吉田委員長は「緊急事態宣言は解除されたが、いまだにコロナ感染症の収束が見えない。こうした状況で子ども歌舞伎の稽古や引き手の確保、市民や観光客の安全を担保できない」と、中止の理由を述べた。
 今後、子ども歌舞伎以外の神輿渡御や御幣迎えなどの神事、来年の曳山祭の出番山、日程などについて、8月末までに詳細を決定したいとしている。既に支払われている桟敷席の代金は返金する。
 曳山祭は、長浜城主だった羽柴(豊臣)秀吉が男子誕生を祝って振る舞った砂金をもとに町衆が曳山を建立したのが起源とされる。湖国三大祭の一つで、2016年に曳山行事が「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録された。戦時の1937年~49年まで、巡行は一時中断された。