厚生労働省は6月中旬、新型コロナウイルスによる入院者の退院基準を緩和した。発症から10日間が経過し、かつ症状軽快から3日たてばよいとの内容。従来は発症から14日間の経過観察を求めていた。宿泊施設や自宅で療養する人も同じ基準で療養を解除できる。

 退院基準の緩和は5月末に続くもので、世界保健機関(WHO)の見解など最新知見を反映した。感染者の早期社会復帰につながりそうだ。

 無症状だが検査で陽性となり入院した人は、検体採取から10日間経過すれば退院可能とした。

 感染者には、回復後もPCR検査で陽性が何日も続く人がいる。特定の遺伝子配列を増幅する検査なので、感染性がないウイルスの断片でも反応することがあるという。

 症状と経過日数により退院を決める基準は、そうした例でも入院を長引かせずに済む。厚労省はまた、PCR検査を実施する場合は、10日を待たずに2回連続で陰性となれば退院可とする基準も示した。