京都大、京都大iPS細胞研究財団への寄付について会見する(左から)本庶特別教授、柳井社長、山中教授=24日午後、京都市左京区・京大

京都大、京都大iPS細胞研究財団への寄付について会見する(左から)本庶特別教授、柳井社長、山中教授=24日午後、京都市左京区・京大

本庶佑氏

本庶佑氏

山中伸弥氏

山中伸弥氏

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(71)は24日、いずれもノーベル医学生理学賞受賞者の京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授(78)と山中伸弥教授(57)の研究に対し、個人で総額100億円を寄付すると発表した。山中氏が所長の京大iPS細胞研究所が進める新型コロナウイルス感染症対策などを後押しする。

 3氏が同日、京都市左京区の京大で会見した。寄付が実現したのは、柳井氏が山口県内の同じ高校出身の本庶氏から50億円の寄付を打診されたのがきっかけ。柳井氏は快諾の上、山中氏にも同額の寄付を申し出たという。理由について「本庶先生も山中先生も本物。私利私欲でなく全世界、日本のためにやっておられる」と説明した。
 寄付された資金について、本庶氏はセンター長を務めるがん免疫総合研究センターの活動に用いる。本庶氏は「公的資金と異なり、寄付は使途が自由で若手の研究支援を含めて自由に構想できる」と語り謝意を述べた。
 山中氏はiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った新型コロナ感染症の病態解明に活用すると表明。さらに4月から本格稼働した京大iPS細胞研究財団で、患者本人から作製したiPS細胞(マイiPS)を保管・提供するための研究にも用いるとした。マイiPSプロジェクトの一環で、延べ床面積が1500平方メートルの新たな施設の設置も表明した。
 山中氏は「生涯かけて蓄えてこられた重いお金を研究費としていただく。本当にありがたく責任を感じる」と語った。