戦国武将のびょうぶ絵や、山崎合戦の絵(右下)を描いた佐々木さん=大山崎町大山崎・離宮八幡宮

戦国武将のびょうぶ絵や、山崎合戦の絵(右下)を描いた佐々木さん=大山崎町大山崎・離宮八幡宮

 京都府大山崎町のアマチュア画家佐々木幹夫さん(73)が、戦国武将や合戦を描いた屏風(びょうぶ)絵などの大作を完成させた。戦国時代の歴史が好きな孫の影響を受けて熱中し、明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送に合わせて制作した。「若い人たちに地元の歴史に親しんでほしい」と話す。

 佐々木さんは20代から独学で日本画や水彩画を学び、京都市内を中心に個展を開いている。昨春、小学2年生(8)の孫を喜ばせようと、豊臣秀吉ら戦国武将10人を約1メートル四方の屏風に描いた。武将たちの男らしさや生きざまを知るうち、自らも興味をかきたてられ、合戦の絵にも挑戦することにした。
 
 地元の大山崎町を舞台に光秀と秀吉がぶつかった「山崎合戦」(縦約1メートル、横約2メートル)をはじめ、「関ケ原の戦い」「長篠の戦い」(いずれも縦約1メートル、横約1・6メートル)の三つの合戦だ。大阪城天守閣などから資料を集め、兵や甲冑(かっちゅう)、戦場にはためく軍旗などを細やかに表現し、臨場感を伝えている。

 ホームセンターで購入した縦1メートル、横2メートルの段ボールをキャンバスに約3カ月かけて下書きしたという。「それぞれ5万人を超える兵を表現するのに苦労した」という一方、「描いていくうちに、武将の義理人情の厚さに引かれていった」と、戦いぶりや人間性を想像して色づけた。孫も佐々木さんの制作を見守り、完成時は2人で喜んだという。

 5月の個展でお披露目する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となった。佐々木さんは「地域のイベントなどで展示して、若い人たちにも地元の歴史に興味を持ってもらいたい」と期待を寄せる。