復活祭の羊のケーキ アニョー・パスカル

<写真に撮りたいスイーツレシピ 「オルディネール」主宰 佐藤綾>

 イースター(復活祭)は、十字架にかけられたキリストの復活を祝う、キリスト教で最も重要な祭りです。豊穣(ほうじょう)や繁栄のしるしとして、ウサギや卵がつきものですが、フランスでもドイツに近いアルザス地方では、羊の形をした焼き菓子「アニョー・パスカル」があちこちで出回ります。
 小羊は「神の小羊」として無実・潔白のキリストを象徴します。レシピはさまざまですが、今回は以前アルザスで訪れたビスキュイトゥリー(焼き菓子専門店)で焼き立てを頂き、その素朴な美味(おい)しさに感動したものを再現してみました。
 型が手に入れば、その愛らしい形と万人受けするおいしさから春先の手土産としても最適ですが、気軽にパウンド型などで焼いてジャムやクリームとともに朝食にするのもお勧めです。

【材料】=羊型中サイズ1台分、またはパウンド型1台分

 無塩バター(型用) 適量、強力粉(型用) 適量、卵黄 3個分(約54グラム)、卵白 2個分(約68グラム)、砂糖 75グラム、レモンの皮(すりおろし) 約1/3個分、ゲランドの塩(自然塩) 軽くひとつまみ、バニラエクストラクト 小さじ1/4、溶かし無塩バター(熱すぎないもの) 22グラム、薄力粉 45グラム、コーンスターチ 22グラム、粉砂糖(飾り用にあれば) 適量

【作り方】

(1)型に無塩バターを塗り、強力粉を薄くはたいて準備しておく。
(2)ボウルに卵黄と砂糖40グラムを入れて泡立て器で白っぽくもったりするまでよく混ぜ、レモン皮と溶かしバター、バニラエクストラスト、ゲランドの塩を順に入れてよく混ぜておく。
(3)卵白に残りの砂糖35グラムを入れてメレンゲを作り、(2)のボウルにメレンゲとふるった粉類(薄力粉とコーンスターチ)を順に、2~3回に分けて繰り返して加え、全てを合わせる。
(4)準備しておいた型に流し入れ、180度に熱したオーブンで約40分焼く。

【ポイント】

 このお菓子はフランスの素朴な焼き菓子で、春先のイースターに頂く季節感のあるものです。そんな被写体のイメージに合わせて、ケーキクーラーをアンティーク調の物にし、背後にも羊の陶器型を置くことで素朴な雰囲気と手作りの焼きたて感を強調しています。
 また無造作に置いたミモザ、羊の首に巻いたリボンと背景の色をグリーンで合わせたことも、春らしさと統一感を出すために一役買っています。

◆佐藤綾 さとう・あや 英国留学やドイツ系IT企業勤務を経て、かねて興味を持っていた製菓の専門学校で学ぶ。2007年から京都市でお菓子教室「Ordinaire」を主宰。インスタグラムはORDINAIRE_AYA