テレノイドケアの対話支援ロボット。オペレーター(奥)がロボットを通して会話する=京都市南区・三笑堂

テレノイドケアの対話支援ロボット。オペレーター(奥)がロボットを通して会話する=京都市南区・三笑堂

 人手不足が課題となっている介護・医療業界向けに省力化や効率化を提案するロボット展が25日、京都市南区の三笑堂本社で始まった。企業など約35団体が参加し、施設入居者の状態を把握して見守るシステムなど先端技術を活用した現場の負担軽減策を紹介した。

 介護施設では入居者の転倒のような事故の予防が重要で、特に職員が少ない夜間の見守りは負担が重く、課題となってきた。

 コニカミノルタジャパン(東京)は、画像認証やセンサー技術で施設入居者の起床や離床、呼吸による体の動きを感知するシステムを出展。事故につながる可能性がある起床や離床の段階で職員のスマートフォンに通知することで見回る負担や予兆を見逃すリスクを軽減する。近赤外線カメラで画像も確認できるほか、転倒や転落が起きると発生前後の動画を記録し、検証に貢献する。

 地元企業では、NISSHAも見守りシステムを展示した。ベッドからの起き上がりや足を下ろす動作、ドアの開閉をセンサーで把握し、事故予防につなげる。夏の脱水症状や冬のインフルエンザ感染予防のため、居室の温度や湿度管理もできる。

 両社のシステムとも異常通知の記録が蓄積され、職員の負担となっているケア記録の作成を補助する。

 ほかにも多くの企業が見守りシステムを展示したほか、有資格者の配置など複雑な勤務シフト作成や施設利用者の効率的な送迎ルート設定の支援ソフトのように、具体的な現場のニーズに即したサービスが目立った。

 コミュニケーションの分野でも最先端の技術が介護を支える。テレノイドケア(東京)は大阪大の石黒浩教授が開発したロボットを介護現場に応用した。性別や表情のような情報を排したロボットを介すると認知症の高齢者との会話が弾む傾向があり、既に各地の現場で6台が活躍しているという。

 26日まで。無料。午前10時~午後5時。