大津地裁

大津地裁

【資料写真】東尋坊(福井県)

【資料写真】東尋坊(福井県)

  福井県の東尋坊で昨年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=の遺体が発見された事件で、殺人や監禁などの罪に問われた滋賀県彦根市のアルバイトと無職の少年=ともに(19)=の裁判員裁判の判決が26日、大津地裁であった。大西直樹裁判長は「心も体も殺した卑劣かつ残酷な態様」とし、アルバイト少年に求刑通り、不定期刑上限の懲役10年以上15年以下、無職少年に懲役5年以上10年以下(求刑懲役7年以上12年以下)を言い渡した。事件の7人の被告のうち、判決を受けたのは初めて。

 大西裁判長は判決理由で、2人は長浜市のとび職元少年(20)=当時(19)=らと、無抵抗の嶋田さんに暴力を重ね、生きることを諦めさせるほど心身面で追い詰めた、と指摘。暴行の発覚を恐れ、嶋田さんを崖から飛び降りさせた際も危険性を十分認識していたとし、「場当たり的だが強い殺意があった」と強調した。

 判決ではアルバイト少年について「暴行を主導しエスカレートさせた張本人で、実行部隊のリーダー格」とし、意思決定を担ったとび職元少年に次ぐ役割を果たした、と説明。無職少年は、一部の暴力はほう助犯にとどまるとしつつ、指示を受けずにライターを使って暴行したなどとし、「従属的立場だが責任は重い」とした。

 判決によると、2人はとび職元少年ら5人=殺人罪などで起訴=と共謀。昨年10月17~18日、長浜市で嶋田さんの脚を車でひくなどして車のトランクに閉じ込めて東尋坊に向かい、18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させるなどした。