橋本関雪「後醍醐帝」などのコレクションが展示された福田美術館(京都市右京区)

橋本関雪「後醍醐帝」などのコレクションが展示された福田美術館(京都市右京区)

 俵屋宗達や竹内栖鳳ら江戸から昭和にかけて、京都で活躍した画家を中心に絵画約1500点を集める福田美術館が1日、京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町に開館する。開幕を飾る「福美コレクション展」(京都新聞など主催)の内覧会が30日にあり、報道陣に優品46点が披露された。

 美術館は、同市出身の福田吉孝氏が15年かけて収集した作品を保有する。建物は2階建て延べ約1200平方メートルで、館内は蔵をイメージした展示室があり、外観と合わせて町家風のデザイン。日本画にとって最適な照明や映り込みしにくいガラスなど展示環境を最新の技術で追求している。

 会場には、約100年間未公開だったという橋本関雪の六曲一双屏風(びょうぶ)「後醍醐帝」や、宗達の「益田家本 伊勢物語図色紙」など、著名な画家が手掛けた大小の名品が並んだ。

 この日、最寄り駅の京福電鉄嵐山駅には、同館が所蔵する名作でラッピングした列車が到着し、新たな観光拠点となる美術館の開館を祝った。記念式典で川畑光佐(みさ)館長が「嵯峨嵐山地区の発展に貢献したい」とあいさつした。列車は同展会期中、運行される。

 コレクション展は前後期通じて計83点を紹介する。前半が11月18日まで。後半は20日から来年1月13日まで。火曜休館(10月22日は開館、23日と12月29日~1月1日は休館)。有料。