閉園した慈童保育園。現在は、新たな事業者を探している(長岡京市開田1丁目)

閉園した慈童保育園。現在は、新たな事業者を探している(長岡京市開田1丁目)

 京都府長岡京市内で約40年にわたって運営されてきた認可外保育所「慈童保育園」が8月末で閉園した。事業譲渡を受けて本年度から運営していた大阪府内の事業者が、園児の減少を理由に撤退したためだが、創設者は「建物や設備はそのまま残っており、ぜひ生かしてほしい」と新たな事業者を探している。

 慈童保育園は、長岡京市開田1丁目に1981年4月に開設された。認可外保育所として、夜遅くまで働く保護者の子どもや、公立保育所などの認可保育所に入れない待機児童を受け入れてきた。

 創設者で元園長の井上八重子さん(87)と元事務長で息子の達也さん(54)親子が中心となって運営してきたが、八重子さんが高齢となったために昨夏、大阪府内の事業者と事業譲渡の契約を交わした。だが、近年では多いときで60~80人だった園児数が本年度当初には約10人に減少したため、新たな事業者が8月末で完全に撤退し、園児はすべて他の施設に移るなどして閉園した。

 現在、保育園だった建物は2階の一部が八重子さんの住居となっているが、それ以外は、遊具などの備品もそのままの状態で残されている。

 長岡京市では、認可保育所や0~2歳児が対象の小規模保育施設の整備が進んでいる。このため、認可外保育所は減少傾向にあり、9月時点では3カ所のみとなっているが、達也さんは「認可外にも一定のニーズはあると考えており、新しい事業者を見つけたい」と話している。