前回の「びわ湖環境ビジネスメッセ」。県内外の企業や研究機関が新技術、製品をPRした(2018年10月、長浜市田村町・長浜バイオ大学ドーム)

前回の「びわ湖環境ビジネスメッセ」。県内外の企業や研究機関が新技術、製品をPRした(2018年10月、長浜市田村町・長浜バイオ大学ドーム)

 滋賀県長浜市で毎秋開かれている環境産業の総合見本市「びわ湖環境ビジネスメッセ」が今月16~18日の第22回をもっていったん休止する方向で検討されていることが、1日までに関係者への取材で分かった。来場者や出展企業の減少が主な理由。実行委員会は2021年度の再開を前提として、休止中に今後の在り方を検討する方針。

 メッセは、滋賀県や県内の経済団体などでつくる実行委が1998年、環境問題の解決に向け、環境負荷を低減する製品や技術の商談を進める目的で始めた。琵琶湖を抱え「環境先進県」を掲げる県が事実上主導するイベントで、当初は国内最大規模の環境見本市とも言われた。

 しかし近年は、経済界から「来場者や出展企業が減り、魅力が落ちた」「マンネリ感がぬぐえない」との声が聞かれ、実行委事務局は「商談規模が大きい首都圏のイベントを選ぶ企業が増えてきた」(県モノづくり振興課)とみる。ある県内企業の担当者は「知名度を高めるために毎年出展しているが、正直、商談につながる機会が少ない」と話す。初回から20年以上がたち、当初の役割は果たしたとの声もある。

 来場者数は2001年の4万8千人をピークに、17年は3万4千人、18年は2万7千人に減少。出展企業・大学も減り、今回は前年比43件減の229件となった。出展料収入の減少で、初めて約1千万円前後の赤字を見込んでいる。

 運営費は出展料をベースに県と長浜市、長浜商工会議所が補助しているが、現状以上の行政支援は望めないことから、実行委が継続困難と判断。9月上旬の会議で休止を提案した。

 今後、企業ニーズを踏まえてテーマ設定や運営方法を見直し、21年度の再開を目指すとしている。今年のメッセは、水環境ビジネスやバイオ素材などをテーマに長浜バイオ大学ドームで開く。