滋賀県高島市の山中に埋めたワクチン入りの餌(滋賀県提供)

滋賀県高島市の山中に埋めたワクチン入りの餌(滋賀県提供)

 滋賀県多賀町で9月に豚コレラウイルスに感染した野生イノシシの死骸が見つかったことを受け、県は30日、同町と東近江、彦根、高島市の3市1町でワクチンを混ぜた餌の散布を始めた。4日までに山あいの170カ所で計5100個を埋める。

 ウイルスを運ぶ野生イノシシの生息地にワクチンをベルト状に散布し、抗体を持つ個体を増やして感染拡大を食い止める国の対策の一環。県は高島市内150平方キロメートル、東近江など2市1町の250平方キロメートルでそれぞれイノシシをおびき寄せる餌付けを行い、散布の準備を進めていた。

 散布5日後に食べ残しの餌を回収し、かみ跡などからイノシシの摂取状況を把握すると共に、散布エリアでイノシシを捕獲して抗体を検査し、効果を見極める。12月以降、同じエリアでさらに2回まく予定で、感染の広がりを監視する。