府の準絶滅危惧種に指定されているハッチョウトンボ(宮津市里波見・府立丹後海と星の見える丘公園)

府の準絶滅危惧種に指定されているハッチョウトンボ(宮津市里波見・府立丹後海と星の見える丘公園)

公園内の湿地で個体数調査を行う嶋田さん(左)

公園内の湿地で個体数調査を行う嶋田さん(左)

 京都府登録天然記念物で府レッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されているハッチョウトンボが、今年も京都府宮津市里波見の「府立丹後海と星の見える丘公園」の湿地内を飛び回っている。

■府立公園で調査 204匹生息推計

 ハッチョウトンボは体長約2センチの日本一小さいトンボとして知られ、雄は鮮やかな赤色で雌は黒と黄色のしま模様が特徴。詳しい生態は分かっていないが、草丈20センチ以下で水深3センチ程度の湿地という限られた条件下で生息するという。府内では亀岡市などでも見られる。

 日本トンボ学会会員でハッチョウトンボの生態を研究する嶋田勇さん(75)=京都府京丹後市峰山町=と同公園職員が6月30日に個体数調査を行った。99平方メートルの湿地内11カ所に設けた1・5メートル四方の区画にいる個体を数え、204匹が生息すると推計した。嶋田さんは「環境調査もふまえ、ハッチョウトンボがどのように繁殖地を広げていくのかを解明したい」と話した。

 ハッチョウトンボは9月中旬まで見られる。見学は有料で事前予約が必要。同公園0772(28)9111。