鉾に見立てたサカキをまつって行われた綾傘鉾の吉符入り神事(1日午前9時35分、京都市下京区・大原神社)

鉾に見立てたサカキをまつって行われた綾傘鉾の吉符入り神事(1日午前9時35分、京都市下京区・大原神社)

 疫病退散を願う祇園祭が1日、幕を開けた。山鉾町では神事始めの儀式「吉符入り」が、新型コロナウイルス対策で例年より少ない人数で営まれた。祭礼の本義となる感染症収束を一層祈る1カ月になりそうだ。

 祇園祭は、疫病退散を願う869年の御霊会を起源に始まった。今夏は新型コロナの感染拡大防止のため、神輿渡御(とぎょ)と山鉾巡行などを自粛しつつ、取り組まれる。

 綾傘鉾(京都市下京区)は近くの大原神社で恒例の祈とうを営んだ。密集を避けるため、参列を例年から半減以下の保存会役員ら14人に減らした。山鉾に見立てた榊が特別に祭壇に飾られ、八坂神社神職による清めの儀式が行われた。

 綾傘鉾保存会の寺田進理事長(71)は「鉾建てや棒振り囃子(はやし)などの行事をいつも通りにできず、残念でならない。神事にしっかり取り組むことで、疫病の患いを払えるよう祈りをささげたい」と話していた。