商品を入れるためのプラ製レジ袋に代わる紙袋の発注に頭を悩ませる洋菓子店主(亀岡市)

商品を入れるためのプラ製レジ袋に代わる紙袋の発注に頭を悩ませる洋菓子店主(亀岡市)

 全国一斉でプラスチック製レジ袋の有料化が始まった1日、京都府亀岡市ではプラ製レジ袋提供禁止条例の施行まで、あと半年となった。市民の間には、環境保全に対する期待と厳しい規制への不安が入り交じり、事業者は国の有料化より踏み込んだ条例への対応に追われている。


 亀岡市は条例施行に備え、市民にマイバッグの持参を推奨してきた。市によると国に先行して有料化した市内のスーパーでは、買い物客の8割以上がマイバッグなどを持参し、レジ袋の受け取りを辞退するなど、市民理解は一定広がっているという。フレッシュバザール亀岡店で買い物をしていた男性(74)は複数のマイバッグを持つのが習慣で「ごみ問題は深刻。有料化にとどまらず禁止するのはいいことだ」と賛同する。
 一方、マイバッグや紙袋では代替が難しい商品もある。ホームセンターアヤハディオ亀岡店を訪れたパート女性(60)は「環境に良いのは分かるが、苗や花のポットを買うのに有料でもビニール袋がなくなるのは困る」と、「禁止」に不安を抱く。

 店舗側も対応に頭を悩ませる。国制度ではバイオマスプラスチック配合率25%以上のレジ袋なら無償提供ができ、回転ずしチェーン、くら寿司(堺市)は1日、持ち帰り用に全国で新規格のレジ袋の提供を始めた。ただ、半年後にはこの袋も亀岡市内では提供できなくなる。すしおけサイズの持ち帰り容器は一般的なマイバッグには入らず、同社は「亀岡市の条例は把握していなかった。今後、対応を検討する」と困惑している。

 一方、京都府と大阪府で24店舗を展開するスーパーマツモト(亀岡市)。市内の6店舗に限り半年後にはプラ製袋を紙袋へ移行する予定だ。コストは増えるが「客が希望する場合に備え紙袋を10円と20円で提供する」と腹をくくる。
 
 「レジ袋はかさばらず安い。今後も使いたいが、禁止と決まったなら代わりを考えないと」。同市で洋菓子店を営む女性(61)は代替袋を模索する。つぶれやすいケーキや贈答品を扱い、マイバッグでは代替できないためだ。紙袋や風呂敷の購入見積もりを立てるなど思案してきたが、コスト高が課題でまだ決まっていない。「紙袋も有料なら隣の京都市内に客が逃げかねない」と売り上げ減への懸念も残る。
 
 市内外の消費者に向けた周知も急務だ。国の施策との違いで混乱が起きないよう、丁寧な説明が求められている。