今年は水泳の授業が行われないプール(京都市右京区・太秦小)

今年は水泳の授業が行われないプール(京都市右京区・太秦小)

 新型コロナウイルスの影響で、京都府、滋賀県の多くの自治体の教育委員会が今夏は水泳の授業を実施しないと決めた。更衣室での密集が避けられないことや新年度当初の健康診断が未実施であることが主な理由だ。ただ感染予防を徹底した上で授業をする予定の自治体もある。

 文部科学省は水中での感染リスクは低いとしており、プールや更衣室での密集、密接の対策を講じれば水泳授業は実施しても差し支えないとしている。ただ消毒や健康状態の把握、プールサイドで間隔を2メートル以上空けるなどの感染予防ができなければ控えるよう求めている。
 京都市は小中高校、総合支援学校、幼稚園で水泳授業やプール活動は原則中止とした。夏休み中のプール開放も行わない。更衣室やプールでの密集対策や、健康診断ができていないため体調面の安全管理が難しいことを理由に挙げる。ただ小規模校や水泳部の活動などは安全確保策を講じて計画書を提出すれば可能にしている。
 夏のプールを楽しみにしていた子どもは多く、太秦小6年の男子児童(11)は「昨年も高温で水泳が中止になる日が多く、今年もなくなり残念」と語る。
 このほか、亀岡市が「更衣室での密集が避けられない」、向日市も「健康診断ができておらず健康状態が把握できていないため」などとして中止を決めた。
 伊根町は小中学校にプールがなく、小学校では海で水泳を指導しているが、今年は別の体育学習の時間を確保するため回数を少なくするという。年3回ほどの民間プールでの水泳も中止、縮小とし夏休みの遠泳も取りやめた。
 滋賀県でも大半の市町の公立小中学校が水泳の授業の中止を決定している。大津市は「水泳指導のシーズン中に、全小中学校の健康診断が終わらない可能性がある。もし健康診断が終わったとしても水の循環装置の点検やプール掃除など、指導に伴う準備ができていないため、実施は検討しない」と説明する。
 一方で豊郷町は児童の健康診断を終えた上で、6日から小学校の水泳の授業を行う予定。更衣室は分散して使用し、プール内も一度に入らず、間隔を空けるなどの感染防止対策を取る。「更衣室もプールも3密(密閉、密集、密接)にならないよう徹底する」とする。甲良町は夏の水泳授業は見送るが、感染状況をみながら秋や冬の時期に外部施設の温水プールを使用することを検討している。