2万冊をそろえる京都るり渓温泉のランタンテラス。南丹市民はプランを格安で楽しめる(南丹市園部町)

2万冊をそろえる京都るり渓温泉のランタンテラス。南丹市民はプランを格安で楽しめる(南丹市園部町)

 新型コロナウイルスの感染拡大による外出控えで打撃を受けた丹波地域の温泉が、集客に知恵を絞っている。まずは地元住民に魅力を知ってもらおうと、京都府南丹市園部町の京都るり渓温泉は、本来のほぼ半額で温泉や食事を楽しめる市民向けの企画を始めた。湯の花温泉がある亀岡市も府民を対象とする割引キャンペーンをスタートさせており、コロナ禍の落ち込みを取り戻す。

 感染予防で5月に3週間近く全館休館したるり渓温泉は、自粛生活での心身の疲れを癒やしてほしいとの思いとともに、開業18周年への感謝を込め、三つの企画をそろえた。

 2万冊の漫画や雑誌、インターネットを楽しめる「ランタンテラス」と温泉を利用でき、バーベキューも味わえるプランを通常のほぼ半額となる2500円で提供。同様にテラスや温泉を使えて館内で食事するタイプもほぼ半額にした。さらにイルミネーションの特別割引もある。いずれも8月末頃までの期間限定で、1人が南丹市在住であることを示せば、グループ全員で使える。

 江口翼総支配人(42)は「少しでも日常を取り戻してほしいと考えた。自然豊かなるり渓は密になりづらい」と強調。消毒や従業員の検温を徹底して来館を呼び掛ける。

 亀岡市が7月1日から始めた「エンジョイ湯の花温泉 お出かけお泊りキャンペーン」は、湯の花温泉観光旅館協同組合加盟の6施設と近隣の1施設で、1人5千円以上を食事や宿泊で使った場合に2500円を割り引く。府民であることが利用の条件だ。

 新型コロナウイルスの影響で1万人程度のキャンセルがあった同組合の奥村昌信代表理事(51)は「保津川下りやトロッコ列車など周辺の魅力も打ち出しながら、まずは京都市などの近場から来てもらい、『湯の花温泉、ええやんか』と感じてもらえるように努めたい」と意気込む。