日本画のきらめき

上村松園「夕べ」1935(昭和10)年頃

 明治期、岡倉天心は「新しい日本画」の創造を目指した。賛同した橋本雅邦、横山大観、菱田春草らを筆頭に、川合玉堂ら日本美術院系の作品の流れを本展では見ることができる。

横山大観「鶉」1925(大正14)年

 水野美術館は長野市にあり、食用きのこを生産、販売するホクトの創業者、水野正幸氏のコレクションを母体に2002年に開館した。中島千波、松尾敏男ら現代作家の作品も合わせ、約500点を所蔵する。

菊池華秋「夕涼み」1944(昭和19)年

 本展では、清流と白い波が爽やかな川合玉堂「清湍釣魚」、涼しげな緑のすだれが女性の姿を際立たせる上村松園「夕べ」など約40点が並ぶ。菱田春草「葡萄図」と木村武山「秋草図」は、作者の違う対幅だ。春草の早世後に武山が左幅を付けたとされる。夏から秋への柔らかな表現が美しい。

木村武山「秋草図」1913(大正2)年
菱田春草「葡萄図」1910(明治43)年頃

 学芸員の高田紫帆さんは「日本画が取り入れる季節感や、鉱物を砕いた顔料のきらめき、和紙や絹地に色が染み込んでいる様子などを、ぜひ会場で見てほしい」と話している。

川合玉堂「清湍釣魚」1949(昭和24)年


【会期】7月4日(土)~8月2日(日)会期中無休
【会場】美術館「えき」KYOTO(京都市下京区、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
【開館時間】午前10時30分~午後7時30分(入館は閉館30分前まで)
【主催】美術館「えき」KYOTO、京都新聞
【特別協力】水野美術館
【入館料】一般900円、高大生700円、小中生500円※障害者手帳提示の人と同伴者1人は200円引き。
【問い合わせ】ジェイアール京都伊勢丹075(352)1111(大代表)※入館時に検温などの感染予防対策を実施。詳細は館ホームページ参照。