京都地裁

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 京都市伏見区の路上で2017年大みそかに男性2人が刃物で刺された事件で、殺人と殺人未遂罪に問われた中村正勝被告(51)の裁判員裁判の論告求刑公判が28日、京都地裁(齋藤正人裁判長)で開かれた。検察側は「強い殺意に基づく執拗(しつよう)で残忍な犯行」として懲役22年を求刑。弁護側は「刃物による反撃はやむを得なかった」として無罪を訴え、結審した。判決は2月12日。

 起訴状によると、17年12月31日午後3時ごろ、伏見区肥後町の路上で、大津市のアルバイト猪飼将希さん=当時(27)=の胸を小刀で突き刺して殺害し、猪飼さんの知人の同市の男性(47)にも殺意を持って切りつけ重傷を負わせたとしている。被告は「身を守るために反撃した」と正当防衛を主張していた。

 論告で検察側は「被告は丸腰の被害者2人に一方的に多数回攻撃を加えており、極めて悪質」と指摘。周囲に助けを求められる状況で、正当防衛は成立しないとした。

 一方、弁護側は、男性らは連携した行動で被告に攻撃を加えていたと主張。「被告は防御に徹しており、男性らに退路を断たれた状況で刃物による反撃はやむを得なかった」と訴えた。被告は最終意見陳述で「猪飼さんが亡くなったことは本当に申し訳ないと思っています」と述べた。