無電柱化し、歩道を広げた後の三条通の河原町通-三条大橋西詰間のイメージ

無電柱化し、歩道を広げた後の三条通の河原町通-三条大橋西詰間のイメージ

 京都市は、三条通の三条大橋西詰―河原町通間(中京区)で無電柱化工事を月内に始める。230メートルの区間で5年かけて電柱をなくし、電線を地中化する。歩道も拡幅し、観光客でにぎわう一帯の混雑緩和を図る。

 市は、2016年の無電柱化推進法の施行を受け、昨年12月に長期的な整備方針をまとめた。今年3月には、三条通を含む34路線(計約15キロ)を今後10年間で優先的に取り組むとする実施計画を策定した。
 工法は、地中の管路に電線や通信線をまとめて収容する「電線共同溝方式」を採用。NTT西日本が使用している既存の管路を使い、新設と比べて整備コストを約8%削減する。事業費は約5億2千万円で、24年3月の完成を目指す。
 今回工事をする三条通の区間では観光客増加の影響で、観光シーズンや通勤、通学時間帯に歩行者が車道にはみ出す光景が見られる。現在約2・7~2・8メートルの歩道幅を0・6~1・0メートル広げる。歩道は無電柱化後に変圧器などを置く場所としても活用する。
 無電柱化に先行して、高瀬川にかかる橋は北側へ拡張し、歩行者の信号待ちスペースに余裕を持たせる。河原町通との交差点では横断歩道の位置を西側へずらして人の流れを円滑にする。この2カ所の工事は21年度までに実施する。
 9月の台風15号では、千葉県内などで多数の電柱が倒壊し、停電被害が拡大した。国は無電柱化を推進するが、整備費が1キロ当たり7~9億円と高額で、京都市内でも進ちょく率は数%にとどまっている。市道路環境整備課は「できるだけ効率よく早期に整備を進めていきたい」としている。