事故から5カ月となり、重症を負った女児の父親(右)と母親が心境を語った=8日午後1時38分、大津市京町4丁目・京都新聞滋賀本社

事故から5カ月となり、重症を負った女児の父親(右)と母親が心境を語った=8日午後1時38分、大津市京町4丁目・京都新聞滋賀本社

 大津市で5月に園児ら16人が死傷した事故から5カ月となった8日、重傷を負った女児(3)の30代の両親が、報道各社の代表取材に応じた。体の傷は一定回復し、8月には保育園に復帰したが、同級生2人の死を知らず「大丈夫かな」と案じているという。

 女児は、左脚と骨盤を折り、7月中旬まで入院した。いつも走り回っている元気な子だったが、ギプスを装着し、車いすでの生活が続いた。

 7月6日、初めて歩く練習をする日が来た。「パパー、歩けたよー」と喜び、足をひきずりながら病院内を歩いた。長いギプス生活から解放されてうれしかったのか、飛び跳ねるようなしぐさも見せた。

 入院中、女児はずっと「保育園行きたーい」とねだっていた。8月に通園を再開すると、楽しそうに通うようになった。一方、亡くなった同級生2人の姿がないことにも気づいた。両親に「入院してるのかな。大丈夫かな」と聞いてくるという。

 女児は、事故のことをしっかり覚えていた。「ぶっぶードンして、みんなこけちゃった。痛い痛い、みんな泣いてた」と話す。好奇心旺盛だったが、事故後は常に母親から離れず、小さな虫やおもちゃの電車にもおびえるようになった。母親は「今までと性格がまったく変わり、心の成長に不安がある」と明かす。母親もカウンセリングを受けており、「今も事故を受け止めきれず、日常を立て直せていない」という。

 両親は被害者参加制度を使い、11月に行われる予定となっている右折車の被告の裁判に出廷する。「自分たちの思いをぶつけ、事故をどう受け止めているのか本人の口から聞きたい」と話した。