強風の影響で倒壊した平野神社の拝殿(9月4日、京都市北区)

強風の影響で倒壊した平野神社の拝殿(9月4日、京都市北区)

境内の休憩施設でハープを奏でる山根さん(左端)=京都市北区・平野神社

境内の休憩施設でハープを奏でる山根さん(左端)=京都市北区・平野神社

 今年9月の台風21号で拝殿(京都府指定文化財)が倒壊するなど大きな被害が出た平野神社(京都市北区)が、復興資金をためようと、月1度の「サクラサク コンサート」を始めた。尾崎保博宮司の妻でハープ奏者の山根ひろみさん(55)が仲間と企画、近くの北野天満宮(上京区)の縁日に合わせ、毎月25日に催している。

 徳川秀忠の娘東福門院が江戸時代に建立したとされる拝殿は、柱が全て折れ、ひわだぶきの屋根は崩落した。先月中旬に解体工事を終え、現在は跡地がシートで覆われた状態となっている。拝殿に掲げられていた海北友雪画の「三十六歌仙」なども破損した。拝殿の再建だけでも1億円超の費用がかかる見込みで、資金調達のめどはたっていないという。

 山根さんは定期的な演奏会を通して神社の惨状を広く知ってもらおうと、9月に初めてのコンサートを境内で開いた。2回目の10月25日には約20人が集い、山根さんのソロ演奏や仲間の演奏家の弾き語りに耳を傾けた。

 会場入り口には募金箱も置かれ、来場者が次々と協力していた。今後もハープを中心にフルートやピアノ、琴などと共演したいといい、山根さんは「状況は厳しいが、何かしなければと思った。皆様の募金をこつこつとためて神社の復興を目指したい」と話している。毎月のコンサートは午前11時~11時45分。