会見で披露された、なりきりAIのプロトタイプ画面(精華町役場)

会見で披露された、なりきりAIのプロトタイプ画面(精華町役場)

 京都府精華町とNTTコミュニケーション科学基礎研究所(同町)は、町のキャラクター「京町セイカ」のなりきりAI共同実験プロジェクトを実施する。将来的には町役場にAIを設置し、窓口案内などでの活用を目指す。3日、町役場で会見を行った。

 なりきりAIとは、対話システムに特定のキャラクターの個性を持たせる技術。キャラクターになりきったやりとりを登録すると、収集したデータに基づき個性に合った振る舞いを再現する。

 京町セイカのなりきりAIは、職員に代わってAIが利用者へ観光・行政情報の案内を目指す。町民や京町セイカファンがウェブ上の専用サイトに情報を書き込むことで、京町セイカのAIを「育て」て、新たな魅力発信につなげる。サイトには町のホームページからアクセスできる。

 会見では、基礎データを元に作成したプロトタイプ(試作品)がお披露目された。同研究所の山田武士所長が「好きなスイーツは何ですか」などと質問すると、画面上の京町セイカが「私の大好きなイチゴをたっぷり使ったスイーツがいいですね」「精華町自慢のイチゴ、ぜひ食べてみてくださいね」と特産をアピールした。

 なりきりAIには1万~2万件のデータ登録が必要とされている。実験では8月までデータ収集を続け、11月に完成したなりきりAIを発表する予定。

 山田所長は「キャラクターのファンだけでなく、地域の方も参加してもらうのは初めての取り組み」と話した。